どうも、ねこ株リーマン(@alainyd)です!
はじめに
経済指標マスター講座50を受講頂きありがとうございます😆
「第12回 ISM非製造業景況指数」をご覧になっていない方は下の記事をどうぞ!
JoC-ECRI工業価格指数の概要
JoC-ECRI工業価格指数とS&P500指数
JoC-ECRI工業価格指数の20年4月は−24.11と大幅に悪化。
歴史を振り返ってみても、01年ITバブル、08年リーマンショックではJoC-ECRI工業価格指数と株式相場(S&P500指数)には強い相関関係がみられる。
景気との連動性が高い精鋭指標
JoC-ECRI工業価格指数が表しているのは、主要な工業用原材料の価格です。世の中のあらゆる製品がこれらの原材料をもとに作り出されます。
景気が上向いてくると製品のニーズが増えるので、原材料の注文が多くなり、原材料の価格が上がります。景気拡大の前触れと捉えることができます。
JoC-ECRI工業価格指数には、エネルギー価格やベースメタル(鋼・銅・ニッケル・アルミニウムなどの非鉄金属)、繊維製品、ゴム、獣脂、合板など様々な原材料価格が含まれています。
1980年代はじめ、NYに拠点を置く景気循環調査研究所(ECRI)の精鋭メンバーが全力を尽くして、数ある指標の中から景気と連動性が高い原材料の価格だけを切り出すことに成功したのがこの指標なんだよ。投機的な要素は極力除外されているよ。
ポイント解説
指標分類 |
先行指標 |
注目ポイント |
3つのPの動き(顕著・持続的・広範囲) |
意味すること |
景気が上向いている(落ち込んでいる) |
ソース |
ECRI有料会員、投資週刊誌バロンズ |
分析を支える「3つのP」に注目
JoC-ECRI工業価格指数は経済の変化に敏感で動きが非常にはっきりいている強力な先行指標です。より分析的な見方をするには、「3つのP」で見ましょう。
- Pronounced(顕著で)
- Persistent(持続的で)
- Pervasive(広範囲にわたっている)
つまり指標の動きが十分に大きく、持続的にそちらの方向(景気回復/景気後退)に動いていて、特定の材料だけでなく指標を構成する全体的な動きがそうなっているか、に注目することがポイントです。
原材料関連銘柄の株価も景気連動性が高い
ここで覚えておきたいことは、原材料そのものの価格と同じように、原材料を生産する企業の株価も非常に景気連動性が高いということです。
例えば、歯磨き粉を作るP&Gよりも、その原材料を作るデュポン社の株価のほうが大きく動く傾向にあるのです。
関連指標
さいごに
まとめ
✔︎「JoC-ECRI工業価格指数」は景気連動性が非常に高い先行指標
✔︎ 「3つのP」、Pronouced(顕著で)、Persistent(持続的で)、Pervasive(広範囲にわたっている)、の視点で指標を分析する
✔︎ 過去の01年ITバブル、08年リーマンショックと同様に、20年4月のECRI指数は−24.11と大幅に悪化し、景気後退を表している。
次回、「第14回 LME在庫」をご紹介します!
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