どうも、ねこ株リーマン(@alainyd)です!
はじめに
経済指標マスター講座50を受講頂きありがとうございます😆
「第13回 JoC-ECRI工業価格指数」をご覧になっていない方は下の記事をどうぞ!
LME在庫の概要
銅在庫とS&P500指数
一つ目の“5 Year LME Copper Warehouse stocks Level”を見ると、2105年から2016年にかけて銅在庫が減少傾向にありました。その後S&P500指数は2016年2月に底打ちし右肩上がりの上昇を見せました。
二つ目の“6 Month LME Copper Warehouse stocks Level”を見ると、銅在庫は2020年1月に底打ちし右肩上がりに積み上がっている一方で、S&P500指数は2020年2月に大暴落しました。
銅在庫が景気を予測するうえで強力な先行指標となることが示される例となります。
銅の値動きを誰よりも早く予測する方法
銅価格は景気の先行きを知るためのすぐれた先行指標です。
その銅をはじめとする金属の値動きを事前に予測するには、使われずに倉庫に眠っている金属在庫を見るのです。
ロンドン金属取引所(LME)は世界最大規模の非鉄金属専門の先物取引所で、銅・すず・ニッケル・亜鉛・アルミニウムなどの非鉄金属を上場しています。LMEは世界各地にある指定倉庫に金属の在庫を抱えており、その在庫量を毎営業日に発表しています。
ポイント解説
指標分類 |
先行指標 |
注目ポイント |
金属在庫の増加(減少)。中国の金属需要および製造業の景気をチェック。 |
意味すること |
在庫が少ない場合は製造業が好調。但し、金利が極端に低いときは要注意。 |
ソース |
ロンドン金属取引所(LME)/COMEX |
投機筋の動きに注意
基本的にはLME在庫は市場のバランスを見るための指標です。
市場に出回っている金属在庫の量が需要に対して十分足りているか、特に在庫量と価格は相反する動きをするので、その点を確認します。
しかし金利が低いときは、銅を含むコモディティが投機対象として盛り上がることがあります。2008年頃のリーマンショック不況期には正にそうでした。
より確かな予測をするためには、市場の需要に注目します。ISM製造業景況指数などを通じて需要の見通しも合わせて確認すると良いでしょう。
関連指標
さいごに
まとめ
✔︎「LME在庫」は景気の先行きを知るための先行指標
✔︎ 不況期に金利が低下し、投機対象としてコモディティ商品として銅などの金属在庫が高くても価格が高騰することがあるので注意
✔︎ 銅在庫は2020年1月に底打ちし右肩上がりに積み上がっており、それと相反するようにS&P500指数は2020年2月以降に大暴落
次回、「第15回 家計貯蓄率」をご紹介します!
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