どうも、ねこ株リーマン(@alainyd)です!
はじめに
経済指標マスター講座50を受講頂きありがとうございます😆
「第14回LME在庫」をご覧になっていない方は下の記事をどうぞ!
家計貯蓄率の概要
家計貯蓄率とS&P500指数
一つ目の図のグレーの部分が不況期を表します。
2001年ITバブル崩壊の時には、家計貯蓄率が4.2%から7%へ上昇しました。
2008年リーマンショック時には、同3.1%から8.2%へ上昇しました。
そして今回の2020年コロナショックでは、なんと7.5%から13.1%まで急上昇しています。
いずれも不況期には貯蓄率が上昇する傾向にあることが歴史的にみてわかります。
貯蓄は経済を支える底力
日本人と違ってアメリカ人は貯蓄が苦手です。クレジットカードで買ってお金は後払い、貯蓄するより消費したほうが経済も回るだろうという理論を持っており、それは歴史が証明しています。
しかし経済全体で見た場合は、貯蓄が多ければそれだけ多くの投資が可能になります。銀行口座のお金はただじっと眠っているだけではなく、融資や有価証券という形で運用されているのです。
ポイント解説
指標分類 |
一致指標 |
注目ポイント |
貯蓄率の上昇(低下) |
意味すること |
消費者が景気の先行きに不安を感じている(楽観的になっている) |
ソース |
セントルイス連銀FRED(https://fred.stlouisfed.org/series/PSAVERT) |
消費者の不安度を投資に活かす
家計貯蓄率は以下の式から算出します。
家計貯蓄率=国民所得合計−消費合計
実は、貯蓄率の計算は概算なので、計算結果に大きな誤差が生まれてしまうことがあります。
したがって、貯蓄率は大幅にブレることもあるため、その水準が高いか低いかを厳密に見るのではなく、方向性を確認することが重要です。
さいごに
まとめ
✔︎「家計貯蓄率」は消費者心理をはかる一致指標
✔︎ 不況期には景気への先行き不安から貯蓄率が高くなる傾向にある
✔︎01年ITバブル崩壊、08年リーマンショック、20年コロナショックではいずれも貯蓄率が大幅な上昇傾向に転じた
次回、「第16回 単位労働コスト」をご紹介します!
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