どうも、ねこ株リーマン(@alainyd)です!
はじめに
経済指標マスター講座50を受講頂きありがとうございます😆
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クラック・スプレッドの概要
クラック・スプレッドとS&P500
1つ目のグラフのオレンジ色がクラック・スプレッドです。
2020年3月頃より原油が急落したこと、およびコロナ禍による石油製品需要の減少にともなって、クラック・スプレッドが減少傾向にあることが分かります。
クラック・スプレッドは石油精製業者の利ざやを示す指標
クラック・スプレッド(Crack Spread)とは、石油精製業者の収益性を表す指標です。
原油を精製してガソリンや灯油にすることで、どれだけの利益が得られるかを表しています。
簡単にいえば、原油価格と石油製品価格の差を表しますが、特に重要なのは石油製品の中でもガソリンのクラック・スプレッドです。
なぜなら、私たちの経済の大部分はガソリンによって成り立っているからです。
ちなみに、原油価格とガソリン価格は必ずしも連動しません。
例えば、石油精製会社が事故で操業できなくなった場合、ガソリン価格は上がるでしょうが、原油価格は影響を受けません。
逆に、OPEC(石油輸出国機構)は原油価格に対する強い影響力をもっていますが、それがすぐにガソリン価格に影響することはありません。
ポイント解説
指標分類 |
先行指標 |
注目ポイント |
クラック・スプレッドの拡大(縮小) |
意味すること |
石油精製業者の利益が大きい(小さい) |
ソース |
WSJほか各種情報サイト |
季節変動要因に注意
クラック・スプレッドは季節によって変動します。
春から夏にはガソリン需要が大きく、秋と冬には灯油需要が大きくなります。
また、年1回の設備メンテナンスの時期(冬の終わりが通例)には、ガソリン精製業者が少なくなるので、クラック・スプレッドの拡大が期待されます。
原油供給の予測については他指標との組み合わせが効果的
クラック・スプレッドは原油需要は予測できますが、原油供給の手がかりにはなりません。
例えば、バルチック海運取引所が発表しているバルチック原油タンカー指数(Baltic Dirty Tanker Index)を見ると、原油供給と石油製品需要を予測することができます。
さいごに
まとめ
✔︎「クラック・スプレッド」は原油需要、特にガソリン需要を予測する先行指標
✔︎ 「バルチック原油タンカー指数」など他指標との組み合わせで原油供給についても予測可能
次回、「第26回 CAO(信用力オシレーター)」をご紹介します!
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