どうも、ねこ株リーマン(@alainyd)です!
はじめに
経済指標マスター講座50を受講頂きありがとうございます😆
「第25回 クラック・スプレッド」をご覧になっていない方は下の記事をどうぞ❗️
CAO(信用力オシレーター)の概要
信用力オシレーター
世界を回すのはお金ではなく信用
ミュージカル映画『キャバレー』の中で出てくる「お金が世界を回している(Money, Moeny)」という歌は印象的です。
しかし正確には世界を回しているのはお金ではなく、クレジット(信用)です。お金そのものではなく、お金を借りる力です。
企業や個人に対する融資が増えれば、それだけ経済活動は活発になり、景気拡大につながります。
逆に、お金を借りるのが難しくなれば、企業活動に支障が出て、景気は低迷します。
CAO(信用力オシレーター)とは
CAOは世の中の信用度合いを数値で表したものです。
2007年にフィラデルフィアの投資銀行の債権アナリスト達がCAOを開発しました。
CAOはCredit Availability Oscilatorの略称だよ
CAOの算出ロジックは企業秘密とされていますが、定性的データの1つは各種ローンの借りやすさの調査です。
定量的データには、債権の取引価格などが含まれます。特に、自動車ローンに関わる債権や信用度の低い人を対象にしたローン、いわゆるサブプライムローンの債権が重視されます。
またロンドン銀行間取引金利(LIBOR)にも注目します。
これは銀行同士の貸し借りにかかる金利のことで、金融機関の信用力を測る重要な指標です。
ポイント解説
指標分類 |
先行指標 |
注目ポイント |
CAOの上昇(低下) |
意味すること |
借入が容易に(困難に)なっており、近いうちに景気が拡大(縮小)する |
ソース |
ジャニー・モンゴメリー・スコットのレポート刊行時 |
CAOが異常に高くなったら現金比率を高める
CAOの値がゼロの時は、信用力が普通のレベルにあることを表します。
ローンを組むのが困難でもなければ、それほど簡単でもない状態です。
CAOの値がプラスの時には、信用力が増しておりお金が借りやすくなっています。
CAOがマイナスに落ち込んだときは、貸し出しの条件が厳しくなったことを示します。
融資が受けられなければ、企業は利益を出すことが難しくなり、製品の需要は減り、経済成長が阻害されます。
なお、CAOが異常に高くなっているときは、資産バブルの可能性があります。
このような動きが見えたら、借入金の比率を減らし、現金比率を高めるなどの戦略が効果的です。
さいごに
まとめ
✔︎「CAO(信用力オシレーター)」お金の借りやすさを表す経済指標
✔︎ 「CAO(信用力オシレーター)」の値がマイナスであれば経済失速を、異常に高ければ資産バブルを警戒
次回、「第27回 FF金利」をご紹介します!
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