はじめに
経済指標マスター講座50を受講頂きありがとうございます😆
「第26回 CAO(信用力オシレーター)」をご覧になっていない方は下の記事をどうぞ❗️
FF金利の概要
FF金利とS&P500
1つ目のグラフはFF金利の推移です。
グレーの部分が不況期を表しますが、例えば、2008年リーマンショック前にはFF金利の引き上げにより景気が抑制され、その後リーマンショックによる株価大暴落が起こりました。
2020年コロナショック前後では、2016年からFF金利の引き上げが行われ、2019年にはFF金利2.4%まで上昇。
19年8月から段階的にFF金利は低下していきましたが、コロナショックによる株価暴落を受けて、20年4月にはFF金利は0.05まで低下しています。
FF金利は景気を自在に操るコントローラー
自動車を運転するとき、アクセルを踏めば加速し、ブレーキを踏めば減速します。
それと同じように、米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)はFF金利を使って、経済のスピードをコントロールしています。
FF金利とは、銀行同士が短期でお金の貸し借りをするときに適用される金利です。
FRB(連邦準備制度理事会)は金融政策決定のための連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、そこで金利の目標値を決定します。
FF金利は、変動金利型住宅ローンやクレジットカードの利率、銀行預金の利息など様々な金利に影響します。
FF金利が上がれば、ローンやクレジットカードの債務にかかるコストが増えるので、人々が商品やサービスを買うのに使えるお金が減ってしまいます。
つまり、FF金利の上昇は景気の減速を招くことになります。
一方で、FF金利が下がると、クレジットカードやローンの債務負担は軽くなります。
つまりFF金利の低下は景気を刺激することになります。
FF金利はFederal Funds Rateの略だよ❗️ファイナル・ファンジーではないよ(笑)
ポイント解説
指標分類 |
先行指標 |
注目ポイント |
FF金利の上昇(低下) |
意味すること |
近い将来に景気が減速(加速)してくる |
ソース |
セントルイス連銀|FRED(https://fred.stlouisfed.org/series/FEDFUNDS) |
FF金利の影響
FF金利が低いときは、債権の価格は上がり、株価は上昇する傾向にあります。
金利の低下はお金を借りるコストが安くなることを意味するので、企業は利益を確保しやすくなります。
一方で、失業率や製造業の業績が悪化しているようなときには、債権や株価はむしろ高くなることがあるのです。
これはFF金利の引き下げ、あるいは据え置きに対する期待感が強まってくるからです。
歴史を振り返ると、不況からの回復前にはFF金利の大幅な引き下げが行われてきたんだよ❗️
さいごに
まとめ
✔︎FF金利の上昇は景気過熱を抑制、金利低下は景気刺激策となる経済指標
✔︎19年7月には2.4まで上昇したFF金利はコロナショックにより20年4月には0.05まで低下
次回、「第28回 出生率」をご紹介します!
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