仕事や勉強にマンネリを感じて、つまらない、成長実感がない…
だけど今の環境は居心地がよく、環境を変えるのは怖い…
この記事はそんな悩みにこたえて、“次の1歩”を踏み出せるように背中を押してあげます。
コンサルタント/大前研一氏は人が変化を求めるには3つしかないと言います。
付き合う人を変える
住む場所を変える
時間配分を変える
現状にマンネリを感じ、ぬるま湯体質になっているのであれば、なにかを変化させる必要があります。それはコンフォートゾーン(安心の領域)から外に踏み出すこと。その成長のプロセスを具体的に見ていきましょう。
- 安心の領域|コンフォートゾーンとは
- 成長の限界|コンフォートゾーンからの脱却
- 怖れの領域|フィアーゾーン
- 学びの領域|ラーニングゾーン
- 成長の領域|グロースゾーン
- コンフォートゾーンを抜け出すコツ
- さいごに
安心の領域|コンフォートゾーンとは
コンフォートゾーンとはその人にとって居心地のいい領域のことです。実家や親しい友人と過ごすと安心感を覚えるあの感覚です。コンフォートゾーンの状態でいるときは、肉体的にも精神的にもリラックスした状態になります。
成長の限界|コンフォートゾーンからの脱却
コンフォートゾーンは自分のコントロール下にある、安心できる領域ですが、言い換えれば“ぬるま湯”につかっているとも言えます。人が成長するには変化が必要。限界を少し超えたところに目標がないと成長できません。コンフォートゾーンを脱却して、成長していく過程で次の3つの段階があります。
怖れの領域|フィアーゾーン
学びの領域|ラーニングゾーン
成長の領域|グロースゾーン
怖れの領域|フィアーゾーン
転職したり、クラス替えしたり、新しいバイトを始めたり、何か新しいことを始めるときはだれしも不安や自信の無さを感じます。
コンフォートゾーンを抜け出すと最初に出会うのは怖れの領域(Fear Zone)です。この領域に足を踏み入れると、人は自分に自信を持てず、コンフォートゾーンに戻るために言い訳を探そうとします。
「わたしにはまだ早いから、今度にしよう」
「どうせやっても得るものはなさそうだ」
“変化を嫌い、安定を好む”という現状維持バイアスが働くわけです。
また、自分に自信がもてない状況では、「~したほうがいい」、「~すべきだ」など、他人の意見に影響を受けやすくなります。ですが、この怖れの領域は一時的な場所です。他人の意見に流されることなく、怖れに向き合ったとき、次のステップである学びの領域(Learning Zone)へ到達することが出来ます。
学びの領域|ラーニングゾーン
学びの領域(Learning Zone)は学びと経験が得られる領域です。新しい目標や課題に挑戦する勇気、自信が感じられるようになります。
はじめは不安に思えたことも、新しい学びや経験を得ることで、次第にコンフォートゾーンに変わっていきます。そうすると、コンフォートゾーンがどんどん広がっていき、いままでにはとても出来ないと思えたようなことも出来るようになっていきます。
最初はお風呂のお湯を熱く感じて足先からそっと入り始め、慣れていくにつれて適温に変わっていくプロセスに近いイメージです。ラーニングゾーンでは、ワクワク感を感じ、ドーパミンの分泌が活性化されます。これは集中力、やる気、記憶力、学習機能の向上に役立ちます。
成長の領域|グロースゾーン
最後のプロセスは成長の領域(Growth Zone)です。この領域にいるときは、人は自由で、「なぜこれをするのか」という自分の目的をしっかりと意識できます。また、新しい視点や考え方を持てるようになり、自分に制限をかけずに新しいゴールや目標を設定できます。
コンフォートゾーンを抜け出すコツ
コンフォートゾーンから脱却する中で一番難しいのは怖れの領域(フィアーゾーン)を抜け出すステップです。
スモールステップ
おすすめのコツがあります。それはとても小さな変化を設定すること。スモールステップ(Small Step)やベイビーステップ(Baby Step)といいます。絶対に達成できる小さな目標から始めることで成功体験を経験します。
おすすめは、朝起きたらまずベッドを整えることです。誰でも簡単にできることですが、一日の最初に成功体験を作って自信をもってその日を過ごすことができます。
危険なデンジャーゾーン(Danger Zone)
自分の実力をはるかに上回る目標設定は危険です。これはデンジャーゾーン(Danger Zone)と呼ばれます。強い不安や恐怖に襲われ、ノルアドレナリンやストレスホルモンの分泌が活性化します。やめたい、逃げたい、という感情に押し潰され、ひどい場合には精神疾患や体調不良など身体を壊してしまいます。
怖れの領域(Fear Zone)との線引きが難しいですが、目標をスモールステップで徐々に高くしていくことで自身の成長を“ストレッチ”していくとよいでしょう。
さいごに
コンフォートゾーンからの脱却、成長のプロセスについてお伝えしました。
- コンフォートゾーン(安心の領域):安心感、居心地の良さ。ぬるま湯のような状態で、成長ができない。
- フィアーゾーン(怖れの領域):ぬるま湯に熱湯を足し湯している状態。不安や周囲の影響を断ち切れば次の領域へ。
- ラーニングゾーン(学びの領域):勇気や自信を持ち、新しい学びや経験を得られる。コンフォートゾーンを広げる。
- グロースゾーン(成長の領域):目的を意識。新たな目標設定に取り組める。
マンネリ感を打破したい、もっと成長したい、思い切って人生を冒険したい…
コンフォートゾーンを抜け出す一歩を踏み出しましょう。
“Life starts outside of your comfort zone(人生はコンフォートゾーンの外で始まる)”