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【5大総合商社 徹底比較】 2020年3月期決算まとめ&ランキング発表【決算分析】

5大総合商社の決算をまとめました❗️

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はじめに

先週からの総合商社決算ラッシュも本日最終日をむかえ、ようやく総合商社各社の決算が出揃いました❗️配当死守に歓喜🙌したり、減配に涙したり😭、さまざまなドラマを生んだ総合商社の決算発表でしたが、各社の決算内容をまとめましたので、徹底比較していきます❗️

 

総合商社各社の決算記事は一番最後にまとめてあるので、ぜひご覧下さい🐈

 

5大総合商社決算まとめ(2020年3月期ランキング)

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純利益ランキング

三菱商事が首位の座を守りました❗️

三菱商事が前期比で▲約10%減益の中、伊藤忠があと一歩のところまで追い詰めました。

 

住友商事および丸紅の業績の変動(ボラティリティ)が非常に高い一方で、三菱商事、伊藤忠、三井物産の業績のボラティリティは比較的小さく、事業ポートフォリオのバランスが良いことが示されています。伊藤忠に至っては、非資源比率は驚異の70%、21年3月期には90%超を目指しています。

 

総合商社5社の合計では前期比▲32%の減益となり、資源比率の高い総合商社の特徴が表れています。業績のぶれを出来るだけ小さくするために、総合商社各社は非資源分野での事業成長を経営課題としています。

 

営業CFマージン(営業CFM)ランキング

営業CFMは売上高営業利益率の営業CF版です。

売上高に対して営業CFをどれだけ効率的に生み出すことができるかを示した指標です。

 

キャッシュフロー経営を謳っている伊藤忠は堂々のランキング1位👑

前期から3.9ポイント改善して8.0%となりました❗️

 

一方で、5社平均7.4%を下回るのが三菱商事の5.7%と丸紅の4.8%。

三菱商事は純利益・EPSこそ1位ですが、営業活動でキャッシュを生み出す力には改善の余地がありそうです。

 

フリーCF(FCF)

FCFは営業活動で稼いだキャッシュのうち自由に使うことができるキャッシュ(投資CFを差し引いたもの)のことです。

フリーキャッシュフローが多いほど、借入金の返済や株主への配当、事業拡大のための投資を行う余力が生まれるため、経営状態が良好だと判断されます。

 

FCFは伊藤忠商事が断トツの1位です👑

三菱商事、伊藤忠、三井物産の3社は前期と比較してFCFをそこまで減らしていませんが、住友商事は▲40%、丸紅▲60%もFCFを減らしています。両社とも今期の配当は何とか維持しましたが、財務体制の再生・強化を課題として住友商事は10円の減配(記念配当分)、丸紅は20円の減配という方針です。

 

一方、三菱商事は2円の増配、伊藤忠は3円の増配、三井物産は80円を下限(現場維持)とする配当方針を示しており、安定した財務体制がいかに株主還元に影響を与えるかがわかる例となります。

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PERランキング

PER(株価収益率)は株価がEPS(一株当たり株価)の何倍かを表し、割安性を示す指標です。

割安性でみると三菱商事、伊藤忠商、三井物産が同率1位となります👬

 

ROEランキング

ROE(自己資本利益率)は自己資本が利益にどれだけ貢献したかという収益性を示す指標です。

 

伊藤忠商事がROE16.7%で堂々の1位です👑

三菱商事もROE10.2%で健闘していますが、伊藤忠の圧勝ですね。

 

なお、丸紅は赤字決算だったため値を載せていないですが、19年3月期の丸紅のROEは12.3%と伊藤忠についで2位でした。

実は、財務レバレッジは各社3.2〜3.6倍なのに対して、丸紅は4.2倍と相対的に高くなっているのです。財務レバレッジが高いということは、負債を有効利用しているということですが、有利子負債の返済や利息の支払いなどに圧迫されれば、資金繰り(キャッシュフロー)が苦しくなりるので、財務状況には注意が必要です。

 

ROAランキング

ROA(総資産利益率)は資産を使っていくら稼ぐことができるのかという資産の収益性をはかる指標です。

 

ROAも伊藤忠がランキング1位です👑

ちなみに、三菱商事は過去4年の平均ROAは3.2%、伊藤忠は4.6%、三井物産は3.0%、住友商事は3.1%と伊藤忠のROAは総合商社の中でも安定して高い水準を保っています❗️

 

配当利回りランキング

配当利回りは、購入した株価に対して、1年間でどれだけの配当を受け取ることができるかという指標です。

配当利回りランキングは三菱商事が1位です👑

累進配当(毎年増配する)を謳っている三菱商事は過去5年平均の配当利回り3.9%に対して、今回が5.8%なので有言実行の結果です❗️

総合商社各社の平均配当利回り(過去5年)は伊藤忠3.7%、三井物産4.4%、住友商事2.2%、丸紅4.4%となっています。

累進配当をきっちりと守り、配当利回りが高く、財務体制がしっかりしている三菱商事、三井物産は安心して高配当銘柄として投資できますね🤗

 

配当性向ランキング

配当性向は純利益の中から、いくら配当金を支払っているかを示す指標です。

 

配当性向ランキングは三菱商事が1位です👑

生命保険協会http://www.seiho.or.jp/info/news/2017/3221.html)のデータによると、日本の個人投資家が望ましいと考える配当性向は30〜40%と言われています。今回は三菱商事と三井物産は期待値を満たしているということでしょうか。

 

総合商社各社の決算記事まとめ

5大総合商社各社の決算記事をまとめていますので、総合商社各社の決算詳細が気になる方やまだご覧になっていない方はぜひ🎵

三菱商事

www.nekokabuyd.com

 

伊藤忠商事

www.nekokabuyd.com

 

三井物産

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住友商事

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丸紅 

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総合商社ビジネスモデル 

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